メイドインジャパンのスーツケースと、俳優・町田啓太には共通点があった。それは飽くなきモノづくりに向けて進化することを止めない日本人の意識と感性にほかならない。「ここまででいい」は無い。制作中も完成後も、つねにその先を見据えている。
最近は国内外問わず、撮影などで長期間、遠方へ旅する機会が増えたという町田啓太に、もっとも印象に残った旅先を尋ねると、「ベネツィア」と即答。「どこを見てもアートのような、美しい街並みには、ひたすら魅了されました」と思い出を語ってくれた。
「ゴンドラの造船所、サン トロヴァーゾ スクエーロを見学させてもらい、そこで働く人たちの姿を拝見することができました。ベネツィアの街は海水に侵食されないよう、石造りの建物ばかりなのですが、その工場だけは木造。それはゴンドラ職人たちが木を知り尽くした“山の民”であることを表しています。近年の法律で木造建築はできなくなったので、いまあるものを修理するには石を使わなくてはならないそうです。貴重な建造物を見ることができたことは、とても嬉しかったですね」
観光名所として有名な水上ゴンドラの裏の部分を知ることで、さらなる魅力も感じることができたと振り返る。水上の交通運搬手段として発達したゴンドラの文化的背景。かたちや色、デザインに秘められた文化と伝統。作り手の顔を知ることで、作り手の「想い」が伝わったのだ。
「どこで誰が作っているのかを知ることで異文化に触れる。根底に人が築き上げてきた歴史があって、そこには強いこだわりが流れている。それこそが作り手の”想い”だと思います。自分自身が表現者として、作品を創る上で大切にしていることは、内面からの”想い”。そのための感受性を、つねに豊かにしておきたいと思っています」
町田にとって人の想いを受け取ることは、自分自身の「想い」を再確認すること。ベニスの人々が作り上げてきた、建築物やゴンドラに込められた「想い」が伝わる旅は、町田の感性に響き渡っていた。
プロテカから今秋ローンチされる最新モデル「プレスティ」は、ブランド初となるベアロンホイール搭載 双輪サイレントキャスターを採用して、従来より約30%の体感音量を軽減。ポリカーボネート・ABS混合樹脂ボディのコーナーにはクロムメッキメタルパーツを使い、ラグジュアリーなラゲージデザインを採用。しかも本革のハンドルレザーは使い込むほどに味わいを増し、経年変化を愉しむことができるようになっている。
【ラインナップ】
No.02431*1/サイズ:H55×W37×D23cm/重量:3.6kg/容量:34L ¥132,000
No.02433/サイズ:H70×W48×D28cm/重量:5.1kg/容量:77L ¥154,000
No.02434/サイズ:H75×W53×D29cm/重量:5.6kg/容量:100L ¥165,000
カラー:ガンメタリック/ホワイト
9月下旬発売予定
*1:100席以上の国内線・国際線機内持込みに対応
※サイズはキャスター・ハンドルを含む外寸表記です
一週間から10日程度の旅が増えたことで、スーツケースは4型、サイズを変えて持っているという。そしてスーツケースの中には、到着先で背負うリュックにトートバッグ、街歩き用の小さめのバッグまで全部持って行くのだそう。スーツケースに求める容量は増えるばかりだ。
「旅の日数によってサイズを使い分けていたのですが、最近は大きいものを持っていくことが増えました。それというのも旅先に枕を持っていくからです。睡眠の質を気にするようになってから、いろんな枕を試していて、ようやく見つけたお気に入りは、かなりサイズがあるので。普段使いの車内で仮眠するとき用、シーズンで使い分けたり、夏場は中身だけ通気性の良いものにカスタマイズしたり。かなりこだわっているんです(笑)」
「持っていかないと不安になっちゃうタイプなので」とはにかんだが、荷物が多いのは自己管理のための真面目な姿勢の表れだろう。機内用の保湿スプレーやマスク、滞在先では就寝用のパジャマまで必ず持っていくのだという。
「体調管理のためもあるのですが、とくに気候の異なる海外では室内の温度調整が難しいことが多いですよね。寒すぎたり暑すぎたりするので、できるだけ自己防衛しなくちゃ、と。季節の変わり目で、暑いのか暖かいのか悩むようなときは、どちらにでも対応できるように、2シーズン分持って行きます。パンパンに詰め込んだところに、最後に枕をドーン(笑)。だからスーツケースは容量と軽量性、耐久性は絶対にこだわります」
壊れても修理して使いたいからこそ、スーツケースは長く使えるものを慎重に選ぶという。業界でも特異な、航空会社による破損も保証対象内に含む無償修理の3年完全保証「プレミアムケア」をはじめ、購入から10年保証付きのプロテカは、その点でも町田の意に十分適うものだ。
タテにもヨコにも360°開閉できる画期的な機能で、日本インダストリアルデザイン協会「JIDAデザインミュージアムセレクションvol.25」を受賞した360シリーズの最新モデル。ジッパーカラーがボディと同色になり、よりモダンなデザインに。内装構造が1気室にも2気室にも使い分けることができるようにアップデートされるなど、使い勝手はそのままに進化を遂げている。
【ラインナップ】
No.02420*2/サイズ:H45×W34×D20cm/重量:2.5kg/容量:24L ¥77,000
No.02421*1/サイズ:H54×W36×D25cm/重量:3.1kg/容量:38L ¥79,200
No.02422/サイズ:H60×W43×D26cm/重量:3.5kg/容量:53L ¥83,600
No.02423/サイズ:H65×W48×D27cm/重量:4.0kg/容量:71L ¥89,100
No.02424/サイズ:H76×W54×D27cm/重量:4.7kg/容量:100L ¥96,800
No.02425/サイズ:H76×W44×D37cm/重量:4.9kg/容量:105L ¥102,300
カラー:ブラック/コズミックネイビー/ミッドナイトグリーン/ウォームグレー/ダスティーローズ
<< 360G4の詳細はコチラ
*1:100席以上の国内線・国際線機内持込みに対応
*2:100席未満の国内線機内持込みに対応
※サイズはキャスター・ハンドルを含む外寸表記です
撮影時、軽々と持ち上げ、ときに振り回したりもしながら、プロテカの軽量性に驚いていた町田。あらためてラゲージを見ながら、「このハンドル、持ちやすいですね」「重さもだけど、キャスターの動きが軽っ!」などと、興味津々でチェックしている。見た目のデザイン性だけでなく、スーツケースの仕様の作り込みと、その生産背景にまで興味を示していたのは、ベネツィアでゴンドラ工場を見たときの、あの感動を再び期待しているようだった。
「熟練した職人がいるということは、そこに文化があるということ。世界中、どこでも、服や靴、鞄だってそう。こだわって作られた製品が人を感動させるのは、そこに文化を感じさせるからでしょうね。このスーツケースにも、人を感動させるだけの文化があるのですね」
エースラゲージ北海道赤平工場は、半世紀にわたるスーツケース製造のノウハウを積み上げてきた日本有数のファクトリー。工場内には徹底した品質管理と技術向上を図る「エース品質管理研究所」を設け、厳しい品質テストを実施している。担当者から話を聞きながら「新作リリースだけでなく、旧モデルをバージョンアップさせているのは日本ブランドであるプロテカらしいところ」と町田はいう。
「ひとつモノを作って完成、ではないところが日本人ならではの感性だと思います。もっとよくするにはどうすればいいのだろうと、作る過程だけでなく、出来上がってからも考え続けている点は、どこか僕が作品に向き合う姿に似ているようにも思います。多くのスタッフが、ここまででいいや、ではなく、もっと良くするにはどうすればいいだろうと考えている。つねに進化していこうという姿勢は、スーツケース職人も俳優も、日本人として同じなのかもしれませんね」
竹かごや柳行李などにみられる3軸織模様を感じさせるリブデザインは、スーツケースの耐久性を高めるとともに、洋のスーツケースに和の美意識を添える。前モデルからケースサイズを変更し、内装にはポケットも装備。カラーバリエーションも一新して、コズミックネイビーは藍、ライムグリーンは抹茶、ピンクベージュは桜を思わせる色合いで、どこか和を感じさせるラインナップとなっている。
【ラインナップ】
No.01481*1/サイズ:H55×W36×D24cm/重量:3.0kg/容量:35L ¥64,900
No.01482/サイズ:H59×W43×D26cm/重量:3.4kg/容量:52L ¥68,200
No.01483/サイズ:H65×W48×D27cm/重量:3.9kg/容量:68L ¥71,500
No.01484/サイズ:H74×W55×D28cm/重量:4.7kg/容量:96L ¥74,800
No.01485/サイズ:H81×W60×D30cm/重量:5.3kg/容量:126L ¥80,300
カラー:ブラック/コズミックネイビー/ライムグリーン/ピンクベージュ
<< コーリー2の詳細はコチラ
*1:100席以上の国内線・国際線機内持込みに対応
※サイズはキャスター・ハンドルを含む外寸表記です
2024年でブランド誕生20周年を迎えた「プロテカ」。北海道の赤平工場で徹底した品質管理のもと生産されるスーツケースは、高品質・高性能であることはもちろん、職人たちのモノづくりに対する信念が宿る。ただ丈夫なだけではない、ただ軽量なだけではない、プロテカというブランドが持つこだわりが随所にちりばめられているのだ。
例えば手作業による組立。機械だけでは生み出せない美しい仕上がりは職人の高い技術があってこそ。日本製ならではの細部に至るこだわりこそが“プロテカらしさ”を象徴していると言えるだろう。もちろん品質にも妥協はない。安心で快適な旅をサポートするために、エース独自の厳しい品質管理テストを実施。耐久性や走行性をはじめ、ハンドルの強度に至るまで、徹底したテストを行うことで、プロテカ製品の品質を支えている。積み重ねてきた経験と知識に基づく技術によって、プロテカは誕生から現在に至るまで、旅人のニーズに応えつづけているのだ。
重たいスーツケースをスムーズに移動できるよう、ベアリングを内蔵することで滑らかな走行を可能にした「ベアロンホイール®」は、これまで体験したことのないようなスムーズな動きに驚くだろう。またスーツケース上部にはワンタッチで2輪を固定できる「マジックストップ®」を搭載。揺れる車内や傾斜のある場所などで安全性とともに安心感を与えてくれる機能だ。もちろんこれらに加えてすべてのスーツケースにはTSロックも搭載。これにより保安検査員が特殊ツールを使って解錠、検査をすることが可能なため、鍵をかけたまま預けることができるので安心だ。
プロフィール
町田啓太(まちだ・けいた)
1990年生まれ。俳優、劇団EXILEメンバー。映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』『太陽とボレロ』『ミステリと言う勿れ』、テレビドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系)、『ダメな男じゃダメですか?』(テレビ東京)、『unknown』(テレビ朝日系)、『漫画家イエナガの複雑社会を超定義』(NHK)など話題作に多数出演。大河ドラマ『光る君へ』の出演も要チェック!
Photograph[Model]: Yuji Kawata(Riverta Inc.)
Photograph[Still]: Ryohei Oizumi
Styling[Model]: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Styling[Still]: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: Yosuke Akizuki
Text: Yasuyuki Ikeda